だれでも人気者になれる!音楽で売れるコンテンツを作る方法

バンド運営

みんな人気者になりたい!

突然ですがみなさん、人気者になりたいですよね?

音楽に限らず、何か表現活動を行っている人なら思ったことがあるのではないでしょうか。「モテたい!」という理由でバンドを始めた人もいるかもしれません。

人気者は言い過ぎとしても、だれかに「褒められたい!」、「認めてもらいたい!」、という欲求は、みな少なからずあるものです。

しかし、がんばっても誰も振り向いてくれない、という経験がある方も多いと思います。

カメレ音楽隊としても、箱ライブをやるときに全然集客できなかったり、動画の再生数が伸び悩んだり、アカペラのオーディションで落選してしまったりで、「どうやったら自分たちの良さを多くの人にわかってもらえるのだろう?」ということを常に考えていました。

我々はちやほやされるのが大好きなグループなのです。

ということで、今日はこの本にいいことが書いてありましたので、書きます。

著者は、本の出版関係に強く、「売れる」というのを常に考え続けている方です。カメレ音楽隊でも活かせそうなポイントがたくさんありました。みなさんの音楽活動でもぜひ活かしてくださいね。

売れるのは運ではないですよ。

マーケティングだけではダメ!

「知名度を上げたい!」というときに、真っ先に思い浮かぶのがこれ。マーケティングです。SNSで告知したり、ビラを配ったり、コネを使ったり、Webサイトのデザインやネーミングなど、あれこれ苦労した経験がある方も多いと思います。

※ここでいうマーケティングは、知名度を上げるためのテクニックくらいの意味で使っているので、狭義のマーケティングです。

マーケティングも大事なのですが、実はマーケティングは一番大事なものでありません。

一番大事なのはなんでしょう?

 

コンテンツです。

 

あくまで、まずはコンテンツです。

「なんだ当たり前じゃねーかよ」と思った人もいるかと思いますが、意外とこれは忘れがちです。

ここでいう「コンテンツ」というのは、扱う商品やサービスの魅力・見え方くらいにイメージするとよいです。

もちろん宣伝なども大事なのですが、コンテンツが良くないと、いくら宣伝をがんばったところで売れるわけはないので、「まずはコンテンツ」という表現にしています。

売れるコンテンツの特徴4つ

売れる特徴①:ベネフィット

ベネフィットとは?

本の中で4つ挙げられていました。1つずつ音楽と絡めながら紹介していきます。

まずはベネフィット。

要するに、お客さんはこのサービスを通してどう変化して得するのだろう?ということです。

ポイントは、相手を主語にするということ。

具体例

自分が主語になっている悪い具体例としてはこんな感じでしょうか。

私たちのグループは、

  • クールな衣装のグループです!
  • かわいいリードボーカルです!
  • 90年代のJ-POPのカバーをしています!
  • ノリノリの洋楽を歌っています!

自分が主語になってしまうと、お客さんとしては、「で、私にどんなメリットがあるのさ?」と思ってしまうわけです。

逆に相手が主語になっている例としては、

ライブに来てくれたお客さんは、

  • ノリノリの音楽で仕事の疲れが吹き飛びます!
  • おしゃれな雰囲気で音楽を楽しみながら食事ができます!

ちょっと例が悪いかもですが。

カメレ音楽隊の場合

カメレ音楽隊の場合は、「いろんなジャンルの曲を歌う!」という特徴がありますが、これでは主語は自分です。これを相手主語にすると、「音楽のおもしろさを再発見できる!」とかでしょうか。

これでは足りないので、もうちょっと検討しなきゃですね。

世の中の「不」を解消する

ベネフィットを考えるうえで、ポイントはもう一つあります。

それは、世の中の不満、不安、不快、不便、不都合など(まとめて「不」とします)を探して、解消するということです。

自分一人で解決できるものは当然自分で解消するので、一人では解消できないような「不」について、お手伝いするようなサービスは結果的に売れるということにつながってきます。

また、プロである自分は「不」だと思っていても、一般人からしてみたらたいした問題ではないことは興味をもってもらえません。音楽で言うと、歌を専門でやっている人にとっては発声方法だったり、ピッチの正確さ、などが気になるところですが(私もそうです)、一般の人からするとそんなことより音楽を聴いて楽しいとか感動することの方が大事なわけですね。

あくまで一般人目線での「不」を解消することが大事です。

また、解消方法は再現性があることが大事です。例えばたまたまライブが盛り上がったではダメで、必ず盛り上げられるような方法が必要なのです。

売れる特徴②:資格

誰が言うか?という信頼性の話です。

例えば、太った人がダイエット方法について情報発信をしても「お前がまずやせろよ!」ってなるでしょうし、貧乏な人が金持ちになる方法を発信しても信頼性はゼロなわけです。

なので、自分の成功」+「誰でもできるノウハウ」という実績や、専門家という肩書がないと、信頼は得られません。

音楽についても同じです。みってぃだったら「東京芸大卒業!」とか、Captain岡崎だったら「合唱世界大会出場!」。カメレ音楽隊のグループとしては、「VocalAsia2017でアジア3位!」という実績などが具体例としてあります。こういう人たちが音楽について発信すると説得力が増すわけです。

このブログについても、もうちょい実績があると読んでもらえると思うので、がんばります。

売れる特徴③:目新しさ

目新しさとは?

いわゆる差別化のことです。

カメレ音楽隊の場合は、他のアカペラグループと何が違うのか、というのを明確にしないと、「別にカメレ音楽隊でなくてもよいよね」ってなってしまいます。

差別化だけでは売れない!

注意しなければいけないのが、差別化だけでは売れないということです。

差別化を求めるあまり、ニッチすぎるところにフォーカスを当てるとダメです。あくまでお客さんにベネフィットがあることが重要です。奇抜すぎはダメということです。

かといってありきたりでもダメなので、バランスが大事ですよね。これについては、アカペラグループの数も最近多くなっていますし、カメレ音楽隊としても差別化が難しいところです。最近は楽器を取り入れたりして、他のグループと差別化を図っています。

売れる特徴④:納得感

言われてみればたしかにそうかもしれない」ということです。

あまりに奇抜すぎる方法だと、人は信じようとしません。

例えば、「発声をよくするコツは実はアルコールを飲みまくってカラオケで喉をつぶす歌い方をすることだった!」みたいな情報は、常識からかけ離れすぎていて、「いやいやそんなことないでしょ」と思われて終わりです。

一方で、「喉のケアに最適なのは適度なアルコール摂取だった!」みたいな情報は、「一般的にアルコールは喉に悪いと言われているけど、たしかに少量なら血行がよくなるなどの理由で、かえって喉にいいのかも」というように、意外性はあるけれど、ある程度納得感はあります。

※この内容は例として書いているだけで、科学的信憑性なしなのでご注意を。

売れないコンテンツの特徴3つ

売れない特徴①:スペックや要素をおしてしまう

売れる特徴を書きましたが、何となくできそう!と思いましたか?

逆に売れない特徴を書きます。「あぁこれ当てはまるわー」っていう人はぜひ改善してみてください。

まず1つ目は、スペックや要素をおしてしまうということ。

具体例はリポビタンDの「タウリン1000mg配合!」です。飲む方にしてみれば、タウリンが何か詳しく説明できませんし、1000mgが多いか少ないかなんてわからないわけです。一方で、レッドブルのキャッチコピーは「翼をさずける」ですよね。これは飲んだお客さんが飛び立つくらい元気が出る気がしますよね。

この法則については、音楽には当てはまらないこともありそうです。

音楽の例でいくと、「こんなに高い(or低い)声が出ますよ!」とか、「こんな変な音を口で出せますよ!」、「こんなに速いフレーズを弾けますよ!」とかが、スペックをおす例でしょうか。

ベースボーカルで「こんなに低い声出るぜ!」というのはアカペラでしばしばありますが、やはりライブでちゃんと使いどころを見極めて低い音を出せば盛り上がりますよね。なので、音楽においてはスペックを重視するのは一芸になることもあるので、一概に悪とは言えないかなぁと。

例えばこれ。すごいですよね。盛り上がるし。

ただ、使いどころを見極めるというのは大事です。唐突に技術だけ出されてもお客さんは置いていかれるので。MCとか演奏で流れを作った上で使わないといけません。低い音を出す例でいくと、曲中で気分がどん底になる絶望のシーンで低音がドーンとなると、お客さんは気持ちが入りますよね。

売れない特徴②:こんなことにも使えます視点

人がモノやサービスを買うときは、あった方がいいレベルの話なら買わない、ということです。

購入したら生活がこう変化するというイメージができないとダメということです。

音楽の場合、

「みなさんの生活にプラスαで音楽を取り入れて、より充実した生活を送りませんか?」

ではダメなのです。

「あなたの生活に私たちの音楽がなくてはいけない」という状態を作らなければいけないのです。

一言でかんたんに書きましたが、音楽などの芸術系は特に難しいですよね。これは私も全然できていないので、作戦を考え中です。

その点、アイドルなんかはうまいなぁと思うわけです。

売れない特徴③:ニーズ・ウォンツを考えてしまう

よく製品開発するときなどは、「世の中のニーズを考えろ!」とかよく言われます。

それは正しいのですが、ニーズ・ウォンツを考えるだけでは足りません。

何が足りないでしょうか?

それは、未解決のニーズに着目するということです。

例えば、「空腹を満たす」というニーズはどこにでもあります。みな毎日お腹は減るので、ニーズとしてはほぼ無限にあるわけです。

しかし、そのニーズを満たそうとして自分がレストランを開業したとしても、簡単には儲かりません。

なぜか。

それはニーズを解決してくれる方法が世の中にあふれているからです。空腹ならコンビニやレストランに行って食べ物買ったり、家で料理作ったりします。別に新しくできたレストランに行かなくてもよいということです。

音楽の場合も同様で、「普段の生活の中に音楽を取り入れたい」というニーズはたくさんあったとします。でもあなたがライブをやったところで、他にもライブやっている人もいますし、そもそもライブに行かなくても定額で音楽聴き放題サービスを利用して音楽を楽しむとかもできますよね。

ですので、未解決のニーズに着目、もっと言うと、「自分一人では解決できないニーズ」について、アプローチしていくとよいです。自分一人でできる内容なら、とっくにやっているわけです。

ダイエットのライザップなんかはまさにこれで、「自分一人じゃできないけど痩せたい!」というのに着目してうまくやったわけです。

音楽においては、もっとアイディアを出したいものです。一見音楽と関係ないことでも、一人で解決できないけれど音楽で解決できる問題っていっぱいあると思うのです。人を楽しませる・人生を豊かにすること以外にも、考えたらいろいろ出てくるはずです。このあたりは酒飲みながら話したいものですね。

最後に

ということで、いい例悪い例紹介しましたが、まずは相手の視点に立って、「おもしろそう!それほしい!」と言ってもらえるようなコンテンツを作るのが最重要です。

音楽におけるコンテンツというのは音楽的な演奏スキルをベースに、さまざまな工夫をすることが大事だと思います。

SNSでの宣伝とか、バンド写真とか、デザインとかは、その後ということです。

まずはコンテンツ。

ぜひ一度自分のコンテンツを見直してみてはいかがでしょうか。

内容もう少し詳しく知りたい方はこの本どうぞ。おすすめです。

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