応募してみた
Japan Acappella Movementという、有名なアカペライベントに応募してみました。
その通称JAMというのは、「うまい」とされるグループしか出られないので、アカペラをやっている人にとっては、憧れの舞台みたいになっています。
私たちカメレ音楽隊は、今年VocalAsiaに出演し、勢いだけはあるので応募してみることにしました。
以下反省点など、気づいたことを綴りますので、みなさんのお役に立てるとうれしいです。
結果
悔しいです
残念ながら落選でした。。。
自覚はしていましたが、技量をはじめ、まだまだ足りない部分が多すぎます。精進します。
今年から複数回応募できるようになったようです。運営の負荷は上がるので、たいへんだなぁと。
引用元:
私たちは2回応募してみました。
8月応募:ベストな状態でチャレンジ!
提出曲は1曲。私たちの勝負曲、「Evolution of Japanese Music」しかない!
ということで、Bass On Topという、JAMに協賛しているレコーディングスタジオにて、音源を録りました。
そのときの感想はこちら。
この曲はけっこう歌いこんでいるのもあり、いい音源が録れました。
自信をもって提出しましたが、結果は落選。。。
編曲やっている人としては、編曲は満点近くほしかったなぁ。
私たちはオリジナリティの塊みたいなものなので、オリジナリティは高いですね。
リズムとか音程は低い自覚があるので、引き続きがんばります。
9月応募:再加工した音源で再チャレンジ!
ということで諦めようとしたそのとき、Jouney旅Boyが「もう一度チャレンジしたい!」という情熱をもっていたので、再チャレンジが決まりました。
前回は音程やハーモニーも低かったので、曲も変えて、マスタリングも変えて、提出しました。音源は前録ったのがあったので、それをマスタリングしました。
長い時間をかけ、Bass On Topのサウンドエンジニアと音程調整など念入りにやりました。私はその場にいなかったので詳細はわかりませんが、けっこうがんばったらしいです。
という苦労を重ねて作った音源を聴かせてもらったのですが、私は思いました。
これ、過度な修正じゃね?
と。
でも審査員がどうコメントをくれるか興味があったので、ダメ元で提出することにしました。
結果はどうだったでしょうか。
こちらになります。
この度はJAM2017エントリーして頂き誠にありがとうございました。9月審査分のカメレ音楽隊様の音源が過度な修正が施されているため、今回の審査の得点はランキングには反映しておりません。応募要項にも記載しておりますように、収録後の過度な音源修正は禁止とさせて頂いております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。審査員の方々のコメントは記載させていただきますので、今後のご活動に役立てて頂ければ幸いです。
落選は残念でしたが、何というか、安心しました。
音楽は想いを伝えるもの
ボカロみたいです、ピッチの正確さならボカロでもできるので、ひとつの音楽をどのように表現するかをもっと突き詰めてほしいとコメントもらいました。
これは私が審査員なら同じことを書いていたと思うので、よく書いてくれたなぁと。
LaVoce時代の音楽的に信頼できる先輩・後輩が審査してくれたみたいで、よかったよかった。
私は基本的に音楽に点数をつけること自体が好きではないという立ち場ですが、このように総合して音楽的にどうか?想いが伝わるのか?という観点で審査してもらえるとよいですよね。ハーモニーやリズムの点数だけに気をとられすぎると、音楽の本質がみえなくなってしまうので。
過度な音源修正とは?
しかし、「過度な音源修正」ってなんだのだろう?
音源収録時に行うリバーブ等のエフェクトは可能ですが、収録後の過度な音源修正は禁止とします。
引用元:
今回は3人中3人が音源いじってませんか?ってコメントがきたので、NGだったと予想しています。
でも、もし私が運営側なら、過度な音源修正に関しては、意図的に低く点数をつけるだけにとどめると思います。
音源って当然何かしらは全バンド修正が入っているはずだし、自分たちのサウンドにこだわりがないバンドなんていないはず。そのなかで、「これは過度な修正ですよ!」って宣言してしまうと、その指摘されたバンドが、「修正はしていません」とか言い張ってめんどくさいことになるリスクなどもあるわけです。うまいことやれば音程調整くらいなら自然にできてしまいますし。
なので、運営の方はよく正直に言ってくれたなぁと感心しています。運営側の人間ではないので、他にも意図があるのかもしれないけど。
仮説の検証結果
仮説1:協賛しているBass On Topを使えば高得点がとれる
これは誰でも考えることですが、イベントは金を出している人の意向が入るので、そこをおさえようという発想です。
Bass On Topを使いましたが、点数は伸びず、審査に通りませんでした。
実際点数に考慮されているかどうかも不明です。
よって仮説は棄却されました。
仮説2:「過度な修正」なんて元々存在しない
全バンド当然のように修正はするでしょうし、建前として「過度な修正はダメですよー」っていうのがあっても、実際はどんなに音源を好きにいじってもOK。後で修正したことが立証ができないため、注意されることはない、という説。
この記事も参考にさせていただきました。JAMの審査をやっていらっしゃった方のブログです。
これは、注意されて審査対象外に実際なってしまったため、仮説は棄却。
仮説3:Bass On Topで修正すればいくらでも音源修正はOK
Bass On Topが協賛なので、ここで金を払って修正すれば、いくらでも許されるということです。
音源修正を好きなだけできる権利を買うみたいなイメージです。
個人でマスタリングをする場合、修正しすぎて審査結果がゆがんでしまう懸念がありますが、Bass On Topの信頼できるエンジニアがやるのでお墨付きがもらえ、これは認めるしかないと思っていました。
でも実際は違いました。注意されてしまったので、仮説は棄却。
仮説4:「過度な修正」かどうかは、審査員が判断する
今回は審査員3人中3人という、明らかにアウトのところにぶっこんでしまったので、これは真相不明。もしかしたら2人以上とかの可能性もありますね。
でもこれはかなり政治的・哲学的な問題で、だれがその判断をするかってものすごく大事ですよね。
音楽ってお互いに多様性を認め合うことが大事ですが、「これは異端だ!」としてしまうと、聴く対象から外れてしまうのですよ。なので、乱用したらとても狭い世界の音楽しか作れないので、注意しなきゃいけないです。特にアカペラはガラパゴス化してアカペラ関係者だけで自己満足していると言われがちですしね。
話がそれましたが、この仮説は検証不可。
最後に
マスタリングのあり方について考えるいい機会となりました。
個人的にはがっつり音源をいじる派であることには変わりませんが、やはり音楽的かどうか、心を動かせるかどうか、ってところが最後は大事ですよね。
演奏面についてはもっとがんばります!パワーアップしますので、次のステージを楽しみにしていてくださいね。
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