驚愕の事実
先日対バンしたQuapさんの持ち曲、Revelation。
The Idea of Northのよく歌われている曲です。
私も過去に何度も聞いたことがある曲なのですが、何となく聞いていたら、あることに気づきました。
I’m so glad~が2種類ある・・・!
どういうことかというと、
コーラス陣の魅せ場として「I’m so glad~~~~」とキレイにハモるところがありますが、和音が2種類あるのです。
これに気づいたときは、まさにI’m so gladでした。
詳しくみていきましょう。
パターン①
まずスタンダードなパターン。
宗教的な喜びがうまく表現されてますね。きれいな和音です。
ベースは2ndコーラスと同じなので、
Ⅰ→Ⅱm→Ⅰ/Ⅲ
です。オンコードもいい感じです。
パターン②
1stコーラスの音は経過的だとすると、
Ⅳm→Ⅰ
という、よくあるドラマチックな終わり方のコード進行です。
ピアノを鳴らした感じでも、きれいに聞こえます。
が!しかし!
これを歌にすると、あまりしっくりこないと個人的には思っています。
↓どうでしょうか?
音は当然合っているのですが、あまり印象的でドラマチックには聴こえないと思います。
そもそも、これまで何年間もI’m so gladが2種類あることさえ気づかなかったくらいなので。
もしこの楽譜で歌うにしても、3rdコーラスとベースのダブルフラットについて、かなり高めの音程でとらないと変化が聴き手に伝わりづらいんじゃないかなと思うのです。
パターン②の代替案
じゃあどうすればいいのさって話ですが、私ならこうします。
コード進行はパターン②と変わらず、
Ⅳm→Ⅰ
です。何を変えるかというと、2ndコーラスと3rdコーラスの音の動きを大きくします。
これによって、なんだかんだぐちゃぐちゃーっとストーリーがいろいろ流れてきたあとに、きれいにメジャーコードにハマるという、快感が得られます。
これで印象的にはなりますが、欠点は、自然でスッと流れる感じが消えてしまうことでしょうか。
まとめ
私は、いいアレンジの条件はこれだと思ってます。
- 条件1:工夫とか魅せ場とか、作り手の想いが詰まっている
- 条件2:①がちゃんと聴き手に伝わる
パターン②だと、条件2という点で、もうちょっとかなと思って、今回は別なパターンを考えてみました。
実際歌ったわけではないので、だれか3パターン比較やってくれないかなぁ。
【関連記事】
他のアレンジ解説はこちらから。
楽譜に関してはこちらから。
コメント