アカペラアレンジでベルトーンを使ってはいけない3つの理由

楽譜

アカペラアレンジは自由!

ちょっと過激なタイトルにしてしまったので、いきなり逆のことを書きますが、アカペラアレンジに正解はないですし、自由です。

ちなみに、一番私が大事にしていることは、想いが伝わる楽譜かどうか、です。

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しかーし!そんななか、私がどうしても許せないアレンジ手法があります。

ベルトーンです!

 

ことの発端

アカペラアレンジあるある曲を歌わせていただいたときのことです。

【アレンジ解説】アカペラアレンジに役立ちすぎる曲!『A CAPPELLA ARRAGE(仮)』
歌ってみたソラマチの打ち上げで歌わせていただきました!当日の様子は別記事で書いていますので、よかったらそちらもぜひ。カメレ音楽隊からはみってぃとたくまで参戦!楽しかった!こんな感じでした。メンバーはこんな感じで。 lead:龍くん 1s

 

その中に、Bメロで落ち着くときにベルトーンを使うという歌詞がありました。

これです。

たしかにあるあるなのですが、私はほぼ使ってことがないのです。

あまり意識したことがなかったのですが、使わない理由があるのでは?ということで、考えてみました。

 

その結果、理由を一言でいうと・・・・

 

ベルトーンは99%うまく歌えない!!

 

のが理由です。

私はベルトーンを聴くたびに、「あぁ、ここがずれてるよ~!気持ち悪い!」と思ってしまって楽しめないのです。私が潔癖なだけといえばそうなのですが、みなさんは経験ないでしょうか?

もうちょっと具体的にみていきます。

 

理由①:タイミングが合わない

アカペラ多人数でやるので、どうしてもタイミングが合わないことがあります。

ベルトーンとなると、それぞれの拍で全員が正確に入る必要があるので、ビート感をメンバー全員でピッタリ合わせておかないと、必ずズレます。

 

理由②:音量が合わない

これは個々人が、「ベルトーンはどれくらいの音量を出すべきか?」について、どう考えているか、という話。

私の経験上、小さめに出す人が多い感覚ですが、アレンジャーの立場からいうと、コーラスが小さく出すのであれば、そもそもそんなフレーズは入れる価値がないので、カットしたほうがマシ、という考えです。

私の意見としては、ベルトーンは大きめに出すくらいがちょうどいいと思っています。

そのほうがよくハモるし、スキャットから考えても大きく出してリードボーカルを邪魔することはほぼないだろう、という判断です。

そのため、初回の合わせで完全に音量バランスとれることはほぼないです。もちろん練習すれば合うかと思いますが、録音を聴いて修正していくなりして、全員で認識を合わせていく必要があります。

 

理由③:スキャットが合わない

ベルトーンでよく使われるスキャットとして、tunとかfonとかponとかありますが、これらは言い方をメンバーでそろえるのがけっこう難しいです。

ンーで伸ばしているときの響かせ方、入るときのアタック音、ベースがスキャット言わない問題、などなど。私も苦労したことあります。

 

じゃあどうすればよいの?

ベルトーンは使うべからず!というのが私の意見ですが、使いたいシーンになったらどうする?という話。

私が代わりによく使うのは、ベースだけ1拍目、コーラスは2拍目いっしょに全員入る、という方法です。これならタイミングもそろいます。スキャットはtunとかではなく、fooあたり。

ベルトーンがうまくできない・・・!という方はこういう代替方法での逃げも検討してみてくださいね。

 

最後に

ここまでベルトーンを使うな!って書いてきましたが、理由はうまく歌えないから、なので、逆にいうと、うまく歌えれば使ってよいとは思っています。

私はプロアカペラグループのVoxOneが好きなのですが、’Round Midnightという曲のベルトーンはとてもきれいなので、あのくらいの高いレベルまでいけば、ありかなぁとは思っています。

私はそもそも使うのを諦めてしまいましたが、「きれいなベルトーンを響かせたいんだ!」という方は高みにチャレンジしてみるのもよいかと思います。

ということで、一概に使うな!って話ではなく、使うときはメリット・デメリットをふまえて判断していきましょう。

 

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