いいアレンジ
いままでアカペラアレンジをたくさんやってきて、ほめてもらうことが多かったので、振り返ってみました。いいアレンジって何だろうか。
いろんな要素があると思いますが、まとめると2つかと思っています。シンプル。
1.想いがある
やはり一番はこれです。いろいろとテクニックはありますが、結局は作り手の想いがあるかどうかです。
なので、もし「このアレンジのポイントは何?」って聞かれたら即答できないといいアレンジとは呼べません。
ポイントは人それぞれかとは思いますが、私の場合は歌詞を大事にして組み立てていくことが多いです。想いというのは結局言葉と切り離せないので。
もちろん、「なんとなくきれいなハーモニーであれば別に想いとか意図なんていらないじゃないか!?」という反論もあるかとは思います。
しかし、アレンジというのは、最後は演奏してなんぼなので、歌ってくれるメンバーに指示を出したり意図を伝えたりするなかで、楽譜の想いというか理念とか、そういうものを作った人が伝えられると、経験上うまくいくことが多いです。
あと、やはりアカペラ人口が増えてくるなかで、これまでと同じアレンジだと通用しなくなってきているという状況もあります。歌とか他にも差別化できる点はあるかと思いますが、アレンジで何か独自性を出せると強いです。
2.意図が伝わる
上の1.で想いがあるかどうか、という点を書きましたが、それだけではダメです。
「このアレンジではここがおもしろいポイントで、ここもこんなに工夫がこらされていて、すごいでしょ!!」
みたいなことはとても大事なのですが、注意しなければいけないのは、
「自己満足になっていないか?」
ということです。
例えば、よくある失敗例として、
「サンバ調のリズムにして原曲と大きく変えてみたんですよ!」
⇒でも歌詞は悲しい雰囲気の曲なのに、サンバにしたら本当に台無しになってしまうよ。。。
「このフレーズがいいんですよ!」
⇒フレーズが短すぎてさっぱり伝わらないよ。。。
などなど。例を挙げればキリがないです。
まとめると、聴いてほしいポイントをちゃんと聴いてもらえてはじめて、自分の工夫したポイントや想いが聴き手にちゃんと届きます。
まとめ
本当はもっと書きたいこと山ほどあるのですが、2つに絞ってシンプルにいい楽譜を書くポイント書いてみました。参考になれば幸いです。
【関連記事】
アカペラアレンジについて語る会があったので、そこでも「想い」について語ってきました。おもしろいイベントだったので、レポートの記事もぜひ。
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